私の思うこと
第31章 天然。
五味という人間は、本当に天然だ。
中学に入って、私と二人で、部活見学で吹奏楽部に行った際、
「吹奏楽部って、今まで水槽の勉強するところなんだと思ってた」
なんて、言うくらい、天然でボケている。
吹奏楽。水槽学。
警戒心が薄いところがあったり(小学校の頃、体育が終わった後、男子と話をして、終わった直後にズボンを脱いだりとか、あの頃の男子の目の反らし方は今でも忘れられない)、天然であったりは、まあ彼女の魅力といえば魅力なのかもしれないし、五味の彼氏なんかは、そんなところも好きなのだろうが、普通に話をする場合には、結構苦労するのだ。
例えば、この間、休みの日に買い物に出かけた時の話。
家電売り場にて。
「あ、そういえばこの間、久しぶりにドラム缶でテレビ見たんだけどね」
「は!? ドラム缶でテレビ観れるの!?」
「え? 知らないの? 昔のテレビのことを、ドラム缶っていうんだよ、鉄か何かが入ってて、中身だけでも価値があるんだって」
「......それ、ブラウン管じゃない?」
「ブラウン管? 茶色いの?」
「いや、茶色かないけど、開発者が日焼け体質だったんじゃない」
「へえ」
まあ、こんな感じ。
ドラム缶でテレビ見るってどんなだよ。
中学に入って、私と二人で、部活見学で吹奏楽部に行った際、
「吹奏楽部って、今まで水槽の勉強するところなんだと思ってた」
なんて、言うくらい、天然でボケている。
吹奏楽。水槽学。
警戒心が薄いところがあったり(小学校の頃、体育が終わった後、男子と話をして、終わった直後にズボンを脱いだりとか、あの頃の男子の目の反らし方は今でも忘れられない)、天然であったりは、まあ彼女の魅力といえば魅力なのかもしれないし、五味の彼氏なんかは、そんなところも好きなのだろうが、普通に話をする場合には、結構苦労するのだ。
例えば、この間、休みの日に買い物に出かけた時の話。
家電売り場にて。
「あ、そういえばこの間、久しぶりにドラム缶でテレビ見たんだけどね」
「は!? ドラム缶でテレビ観れるの!?」
「え? 知らないの? 昔のテレビのことを、ドラム缶っていうんだよ、鉄か何かが入ってて、中身だけでも価値があるんだって」
「......それ、ブラウン管じゃない?」
「ブラウン管? 茶色いの?」
「いや、茶色かないけど、開発者が日焼け体質だったんじゃない」
「へえ」
まあ、こんな感じ。
ドラム缶でテレビ見るってどんなだよ。