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お父さんの弟の息子の娘が、なぜだか私の家に遊びに来た。


いとこ違いである。


どうして私の家なのかと訊ねてみたところ、仕事の都合で二日間、従兄弟夫婦が家にいれないらしく、訪ねやすかったのが、どうせ暇な私の家だとか、なんとか。


あとで痛い目みせてやると思いながら、いとこ違いの、愛美ちゃんは、トランプの大富豪をやろうと提案してきた。


私も子供には甘いのか、普段ならば断るであろうに、ここではしてしまった。


カードを切って分ける時に、愛美ちゃんとカードの枚数が少ない方が強い、多い方が強いというところで、軽い言い合いになった。


カードの枚数が多い方が強いと言い張る愛美ちゃんの提案により、愛美ちゃんが五十三枚、私が一枚でゲームを始めた。


私の手札、スペードの九。


当然、私が勝った。