好きって言わない!
第14章 エスカレート。
こんなに落ち着かない朝を迎えたのは初めてだ。
パンを食べながら、今ごろまーくんは張り切ってデートの準備をしてるんだと思うといても立ってもいられなくなる。
でも、どうする事も出来ない。
N「今から台風が来れば良いのに・・・」
何言ってんの、と母さんに呆れられながら、ダラダラと朝食を食べ切った。
何も予定が無い俺は、急いで食べる必要も無い。
虚しい・・・
でも、まーくんが居ないと本当にする事がない。
N「暇だ・・・」
部屋に戻ってゲームでもしようと思った時、スマホが鳴った。
N「もしもしまーくん?!」
A『あ、にのちゃーん?起きてた?』
N「当たり前だろ、もう10時まわってんだぞ。」
A『くふふ、そっか。笑
今からデート行ってくんね♡』
N「・・・。」
声が聞けるのは嬉しいけど、
そんな報告いらない。
でも、ちゃんと親友の対応しなくちゃ。
N「・・・頑張れ。楽しんでこいよ。」
A『ありがとー♡じゃあね!!』
あっさり切れた通話。
随分機嫌の良い声だった。
そりゃそうだよな・・・
可愛い彼女との初デートだもん。