好きって言わない!
第32章 青春アクセル。
S side
今までそんなの気にしてなかったけど。
でも、今思い出すのは怒った顔ばっかりだ。
あ、あとセックスの時のエロい顔。
笑った事もそりゃもちろんあるけど、どんな時に笑ってたっけ。
N「翔・・・。」
S「・・・・・ていうかさ。」
話は戻るが。
俺に惚れてるってのが完全な間違いだったとしたら。
S「俺、嫌われてるんだよな。」
だって、セックスしたくないんだろ。
食事だって行きたくないんだろ。
ぶん殴られるし。
基本的に睨まれてるし。
S「確実に嫌われてる・・・。」
N「ちょ、ちょっと待て!!
んな急激に落ち込むなよ!!」
S「落ち込んでねーし。」
N「この際、松本にどう思われてるのかは忘れろ!!」
S「はぁ?」
それ、本題だろうが。
N「・・・ああもう面倒くせぇ!
相手の気持ちより、まず手前の気持ちだろ!」
S「俺の・・・?」
ニノの言いたい事が、分かるようで良く分からない。
ハテナマークを浮かべる俺に、またひとつ大きく息を吐いたニノ。
マジで松本が気の毒すぎる・・・
そう呟いたニノの言葉は、ますます分からないものだった。