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好きって言わない!

第23章 大混乱が大混雑。





A side





出てきたのは、顔を真っ赤にしたにのちゃん。
そして、機嫌が良さそうな様子の翔ちゃん。




にのちゃんが、チラリと翔ちゃんの様子を伺う。
可愛い上目遣いで・・・
少し戸惑ってるようにも見える・・・




A「・・・・・ウソだろ。」




まさかホントに、翔ちゃんと・・・?




2人が教室へ戻るのを、呆然として見送った。
予鈴が鳴っている。




俺も急いで教室に戻らなきゃ・・・
そう思うのに。




なかなか足が動かない。





M「・・・相葉?」




A「あ・・・おはよ。」




ノロノロと歩いてきた松潤が、俺の顔を不思議そうに覗く。
今登校してきたのか。
遅刻ギリギリじゃん。




M「何ボケっとしてんだ。行くぞ。」




松潤に腕を引っ張られて、引きずられるようにして教室に戻った。




HR中も、1限目が始まっても、頭の中はあの2人の事ばかり。




あり得ないよ。
2人が仲良しなのは知ってるけど、友達だよ??
にのちゃん、いつも翔ちゃんは性格悪いとか言って文句言ってるしさ。
そんなあやしい関係になる訳がない。




でも・・・




じゃあ、何でにのちゃんはあんなに真っ赤になってたの?
翔ちゃんを伺う表情は、どこか色っぽく見えた。
同じクラスで、委員長と副委員長。
一緒にいる時間は長い。




もしかして・・・




にのちゃん、翔ちゃんの事好きなんじゃ・・・







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