好きって言わない!
第26章 Painful love。
S「えーっと・・・
まぁ、とりあえず推薦ではこういう結果だけども・・・」
N「・・・・・」
S「もう一度聞くけど、立候補者はいないかな??」
N「・・・・・。」
黒板に書かれた俺の名前。
その横にはおぞましい数の正の字。
まさかクラス全員が俺をふざけた姫君として推薦するとは・・・
やっぱり俺ってイジメられてるんじゃないかとすら思ってくる。
N「・・・イヤだ。」
『えええええーーーーーーーーっ!!』
N「・・・・・。」
女子達が不満の声をあげる。
怖ぇーよ!!
絶対お姫様は二宮くんよ!
と盛り上がるクラスメイト達に目眩がしてきた。
まさかの満場一致の推薦に、さすがの翔もどうしたものかと悩んでいるようだった。
若干、ほら見ろって顔してんのがムカつく。
S「皆落ち着いて。
推薦だけじゃ決められないから。
本人が嫌がってるなら、他に候補者を出さないと・・・、」
翔がとりあえず当たり障りない発言を始めたその時、
バンっ!!と派手な音をたてて開けられたドア。
そこからもの凄い形相で乗り込んできたヤンキーに教室が騒然となった。
M「お前ふざけてんじゃねーぞ!!」
怒鳴りながら翔の胸ぐらを掴む松本。
なんだ?!?!
A「松潤っ・・・落ち着けってばー!!」
まーくんが松本を引っぺがそうと後ろから抑え込もうとするが、完全にキレている松本は翔を掴んで離そうとしない。
M「誰がプリンセスだコラ!!
相葉に妙な事吹き込みやがって・・・!!」
N「・・・プリンセス?!」
A「あ、にのちゃん!!
6組はもう決まった??」
N「いや・・・まだだけど。」