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第18章 ふがふが
O「なんで俺まで・・・。」
にのちゃんの陰謀により、
リレーの選手におーちゃんが加わった。
この前のクラス全員リレーの練習中に、
わっくんがストップウォッチを持っていたのが
気にはなっていたんだが。
それを指示したのが
まさかのにのちゃんだったなんて!
N「だって春の体力テストより脚が速くなった人だっているでしょー♡?だから最近のをちゃんと測って選手決めようよ、て提案してあげたの♡」
首かしげて可愛くくふふ、て笑ってるけど
もはや悪魔だよ。ツノと尻尾がみえる。
あのテストの日、
なんであんな不機嫌だったのかは謎なままだ。
いつの間にか不機嫌モードはなりを潜めて
小悪魔モード通常運転のにのちゃん。
O「俺、疲れることしたくない。」
N「それ言ったら俺だって。
ずっと外にいるのもヤダ。」
俺は誰かさんのせいで出ずっぱりなんですけど。
A「まぁまぁ、決まったんだから頑張ろうよ!
強敵は2組かなあ?翔ちゃんと風ポンいるし。」
にのちゃんの眉毛がピクッとあがる。
N「風間って脚速いの?」
A「ん?まぁ中学の時は陸上部だったしね。
今はなんもやってないからどうかなぁ? 」
N「ふーん・・・。」
ちょいちょい風ポンの話になると
興味を示すにのちゃん。
夏期講習もずっと隣の席だったって
(風ポンが)言ってたし、俺の知らないとこで
結構仲良かったりするのかなぁ。
N「ぜってーまけねぇ・・・!」
A「ん?」
ボソッとにのちゃんが
なんか言った気がするけど、
なんでもないよ♡と笑顔で濁されてしまった。
