
more & more
第22章 つれづれ
A「ふざけんなよ!お前、何言ってるか
わかって言ってんのかよ!」
…こんなに怒ったまーくん、初めてみた。
A「性欲処理でもいい?必要とされるなら?
俺がいつ、お前のことを
必要じゃないなんて言ったんだよ!!!」
まーくんは怒ってるのに、
泣きそうで、辛そうで、
こんな顔させてるのは俺なのかって
どこかで客観的にこの状況をみてる俺がいる。
A「なぁ、なんでそんなこと言うの?
…俺なんかした?」
N「…ごめん。 」
A「…そのごめんはなんのごめん?」
N「・・・・・。」
ハァ、とまーくんがため息をつき、
ガシガシと頭を掻いた。
A「…やっぱ今日は部屋に戻って?」
目の前のまーくんは、項垂れて
もう顔も上げてくれない。
N「…ごめん。」
もう一度、何に対してかわからないごめんを伝え
まーくんの部屋の扉を閉めた。
