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第22章 つれづれ
O「お、相葉ちゃん。おはよ。」
A「おはよー!!ギリセーフ? 」
O「うん、まだ先生来てないよ。」
予鈴と同時に教室に入り、
なんとかHRに間に合った。
O「にのは?
見当たらないしLINEも返ってこないけど。」
A「熱出しちゃったみたいで・・・
いま一旦見に行って来たとこ。」
O「ありゃりゃ。
病院とか行かなくて大丈夫なの?」
A「熱はまだあるけど、ぐっすり寝てたから
とりあえず様子見かな。」
O「ふーん・・・。」
と、そこで担任が入って来たので
おーちゃんも俺も自分の席に着いた。
***
昼休み。
さっさとお昼ご飯買って
かずくんのとこ行かなきゃ、と思っていると
おーちゃんに呼び止められた。
O「あのさ、相葉ちゃん。
にののことなんだけどさ・・・。」
A「うん? あ、いまからまた
様子見に行こうかと思ってたんだけど・・・、」
と、そこまで言ったところで
普段ふわふわとしたおーちゃんが、
少し怒っているような、
難しい表情をしているのに気づいて
思わず身構える。
O「にのさ、最近よくため息つくよね。」
A「そう、かな・・・ 」
O「それに、この前ボソッと言ってた・・・
自分が女の子だったらよかったのにって。」
A「・・・そうなんだ。」
やっぱ俺、なんかしちゃってたのかな
俺は性別とかじゃなく、
かずくんだから、かずくんのことが好きなのに
O「・・・もっとさ、相葉ちゃん、
にののことちゃんと見てあげて?気づいてあげて?」
A「・・・ごめん。 」
見てても隠されたらわかんないだけどな・・・
でもおーちゃんがかずくんのことを
心配してくれてるのもわかるから
なんも言えない・・・
O「にのを泣かせるようなことを
もしも相葉ちゃんがしたならさ、」
A「・・・・ぅん?」
O「その時は俺がにののこともらっちゃうからね?」
