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第29章 なみなみ
N「っかしーなぁ・・・」
もしや警察犬がミスをしたか?
まだおとり捜査が行われてないとか?
M「・・・誕生日なのに自分から
俺のとこくるのがやなんじゃないの?」
ああ。あの人ならあり得るなあ。
M「その小さなプライドを捨ててでも
飛んできてくれるとおもってたのになぁ…
・・・あれが浮気じゃないなら。」
ありゃ。机に突っ伏しておっきなため息。
ほんとは翔ちゃんを信じたいんだろうけど、
自分の見た光景が衝撃すぎて、
翔ちゃんの口から直接真相を聞くまでは
半信半疑ってとこか。
N「おびき寄せ作戦が失敗なら、
もう乗り込んじゃえば?」
待ってるのがしんどいなら
こっちから突入して強制的且つ徹底的に
取り調べしてやればいいじゃんね。
M「・・・だってほんとに浮気だったら
俺立ち直れない。」
潤くん、ポロっと可愛いこと言うじゃない。
しゃーない。
警察犬に現状を確認してみるか、と
携帯を手にしたその時。
どばぁーん!とノックもなしに
突然開かれたドアに、ビクゥッ!と反応する
俺と潤くん。
とドアのとこでゼハゼハ息を切らした翔ちゃん。
潤くんをみて笑ってる。こわ。
S「 じゅん!!!!!」
M「・・・・・なに。」
わざとむすっと返答した潤くん。
嬉しいくせに。
やっときた王子様に、
ニヤけそうになる顔を必死で堪えてる。
