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第29章 なみなみ
#S
S「潤、雅紀から聞いた。
俺が女の子といたとこ見て怒ってんだって?
なんで俺に直接言わないんだよ?」
M「それは・・・」
N「浮気しといて何言ってるのよ!
潤くんすごく怒ってるんだから!
この浮気者!嘘つき!撫で肩!」
S「うるせぇ!いま撫で肩関係ねーだろ!」
完璧この状況を楽しんでるにのは
とりあえず無視。
イスに座ったままそっぽ向いてる潤に歩み寄り
そっとその頭を包み込むように抱きしめた。
S「潤。」
M「・・・なに。」
S「俺のこと好き?」
耳元で問いかけると、潤が顔をあげ
怪訝そうな顔をした。
M「そんなの・・・っ! 」
S「好き?ヤキモチやいて
拗ねちゃうくらい・・・?」
ぶわぁっと赤くなった潤の耳が見える。
M「んな、っなに言って・・・!」
腕の中で離せとばかりにもがく潤の頭を
ギュッと胸に押し付けた。
S「俺はさ、浮気なんかしてないし、
潤がいつも俺のこと・・・
俺が潤のこと好きなのと、
同じくらいの好きでいてくれるのか
不安で堪らないんだよ? 」
M「そんなん・・・、 」
S「なあ潤?俺の気持ちはいつだって
お前に向いてるってこと、わかってんだろ?
もっとワガママ言っていいし
俺はヤキモチ妬かれるの、
嬉しいくらいだからさ?
もっとお前も言葉にしてよ…。
雅紀じゃなくさ、俺に言って?」
デートを断ったのだって、お前は
笑顔でいいよってのみこむし。
S「だからもっとお前も言葉にしてよ。」
