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第14章 やきもき



#N




N「なにそれ、めっちゃチャラいじゃん翔くん。余裕かましてんのが腹立つ。」



M「ふふふ、俺もそう思う。」







なんかイメージ違う・・・。

おーちゃん事件の時の翔くんの落ち込み様とか、

その後ダッシュで謝りにいった翔くんの姿からは

そんな"試しに"なんて告白、想像出来ない。





むしろその告白は、潤くんのキャラだよなぁ。






N「そんで?めんどくさがられてるかもって、なんで?」



M「・・・俺がエッチの時に痛がって最後まで出来なかったから。」





おいおいおい、松本さんよ。

顔赤くしないでー。どんどん俺の中で

潤くんのキャラ崩壊していってますけど!







てゆうか!







N「エッチって痛いの?」



M「うん?裂けてんじゃねーかと思った。」



N「え、そんな?」





待って待って。

そんな痛みを伴ってまでしないと

男同士のエッチは成立しないもんなのか。







M「大丈夫だって!ちゃんと解せば痛くないらしいから!俺らの場合は、、、ちょっと焦り過ぎだったみたい。」



N「・・・ほぐす・・・・?」



M「女の子だったらさ、もっとすんなり出来てんだろうなぁとか凹んだし・・そんなことより翔くんがそれ以来あんまり触れてくれないのがキツイかなぁ。」





部屋来てもニノのベッドで寝ちゃうし?て

無理に笑ってみせる潤くんの笑顔が痛々しい。




N「・・・それでも潤くんは翔くんがいいんだ?」



M「・・・そうなんだろうね。」







他人事みたいに言ってるけど、

潤くんが不安なの、よくわかるよ。

好きな人の気持ちが、

同じ質量で自分に向いているのか不安で、

俺もわからなくなる。






N「大変だね、男同士って。」



M「うん、ほんとに。 」


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