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痴漢電車

第1章 悪夢の始まり



女子「月島先生、おはようございます、
今日のネクタイ素敵ですね」

亘「ありがとう」

千佳「おはよう、ございます…」

亘「おはよう」

千佳「…」


月島先生への想いも、毎晩の秘め事も
誰にも恭子にも話してない
自分だけの秘密

何も望まない、今のままで幸せだった
だけど千佳は見てしまった
決定的場面を…


千佳「…?」

女性「ねえ亘、今夜家に来ない?」

亘「久しぶりに行きたいけど試験前だか
らね、試験が終わったら」

千佳「…」


偶然、二人の会話を聞いてしまった千佳
話してる相手は英語教師の
榊芳恵だった


芳恵「わかった、じゃあ試験が終わった
ら必ずよ」

亘「ああ、約束するよ」

千佳「…」


会話の内容から、ただならぬ雰囲気だと
二人はただの同僚ではないと
思い知らされた


亘「ねえ、キスしていい?」

芳恵「ぅんっ…」

千佳「…」


抱き合うようにしキスをする二人の姿は
まるで映画のワンシーンのようで
絵になり素敵だった


千佳「…」


こうして千佳の初恋は終わりを迎えたが
千佳はまだ気づいていなかった
このキスの意味を
そして…


?「…(笑)」


千佳を見て微笑む人物の存在に…


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