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痴漢電車

第9章 尚輝の秘密



千佳「お姉さんの事…」

尚輝「…」

千佳「お姉さんの事、聞いたからかな?
なんか不公平に思えて…」

尚輝「バカな奴…黙ってればいいのに…
本当…」

千佳「だよね(笑)」

尚輝「…」

千佳「もうここでいいよ、送ってくれて
ありがとう、また明日ね」

尚輝「…千佳!!」

千佳「?」


お礼を言い
別れようとした時
グッと強く腕を引かれ引き留められた

何事かと思った次の瞬間…


尚輝「…」

千佳「…!!」


一瞬、何が起きたのかわからなかったが
キスされたと理解した時には
唇は離れていた


尚輝「…」

千佳「あ…っ」

尚輝「今日はありがとう、おやすみ」

千佳「おやすみ、なさい…」

尚輝「…」


唇が触れただけ、ただ触れただけなのに
胸がドキドキして触れた唇は
熱を持っていた


千佳「…」


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