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痴漢電車

第9章 尚輝の秘密



千佳「ごちそうさまでした、どの料理も
すごく美味しかったです」

母「喜んでもらえて良かったわ」

尚輝「母さん、もう遅いから寺田さんを
家まで送ってくよ」

母「そうね」

千佳「いいよ、一人で帰れるから」

尚輝「送らせろよ、一応彼氏なんだから
彼女なら甘えとけ」

千佳「…ありがとう…」

父「…」


変に断ると怪しまれるし時間も時間の為
家まで送ってもらう事にした
その帰り道…


千佳「…」

尚輝「騒がしくて悪かったな」

千佳「…ううん、すごく楽しかった」

尚輝「…」

千佳「私の家、実はシングルマザーでね
母親は仕事でほとんど家には帰らないし
父親も誰かわからないの…」

尚輝「千佳…」

千佳「…」


自分の生い立ちを尚輝に話し始めた千佳
親の事、出生の秘密は誰にも
恭子さえ知らない
秘密だった


尚輝「なんでそれを俺に…」

千佳「…」


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