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痴漢電車

第10章 彼女の為



恭子「キスされた!?」

千佳「シーッ、声が大きいよ…」

恭子「あ、ごめん」

千佳「…」


昨日の事、一人で処理するには難しく
恋愛経験豊富な恭子に相談し
助けを求めた千佳

だけど…


恭子「でも千佳、町田君と付き合ってる
んだよね?」

千佳「えっ?あ、ぅんっ…」

恭子「なら別にキスしたっていいじゃん
当たり前の行動だよ?」

千佳「そうなんだけど、さ…」

恭子「なに?」

千佳「…」


恋人ならキスしたって不思議ではない
確かにそう、そうなのだが
付き合ってるけど
好意はない
脅されて仕方なく付き合ってるだけ

なんて言えるわけもなく…


千佳「ムードもなく、いきなりで…」

恭子「ムードは大事よね」

千佳「だよね…」

恭子「私の彼も最近、冷たくて」

千佳「恭子の彼氏って、クラブで働いて
るんだっけ」

恭子「そう、女性のお客さんも多いから
浮気しちゃったのかな…」

千佳「恭子…」


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