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痴漢電車

第11章 秘密の家庭訪問



恭子「免除か、いいな…」

千佳「免除じゃないって、日を改めるの
なかなか連絡が取れないからさ…」

恭子「私、今日なんだ、何を言われるか
はぁ~ドキドキする…」

千佳「恭子なら大丈夫だって」

恭子「ぅんっ…」

千佳「…」


何を言われるかドキドキしてる生徒とは
対象的に千佳は気楽なものだった
自分には関係ない

例え母と連絡が取れても
母は自分の為に時間調整はしない
だから家庭訪問は夢のまた夢、不可能に
近かった


千佳「ただいま…」


いつも通り誰もいない家に帰宅した千佳
制服を着替え少し早かったが
夕飯の準備を始めた


千佳「ん~何にしようかな…」


冷蔵庫の中は空洞が目立ち物も少なく
あるのは使いかけの野菜と
調味料が少し…


千佳「野菜残ってるし野菜炒めにしよう
あとは…」


今夜の晩御飯は野菜炒めと味噌汁だけ
少し質素に思えたが仕方ない
贅沢は出来ない

定期的に生活費は振り込まれてはいるが
学校や光熱費など支払いもあり
無駄遣いは出来ない


出来る限り節約はしないと…


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