痴漢電車
第12章 心の乱れ
アナウンス「間もなく電車がまいります
白線の内側まで下がって…」
千佳「…」
朝とは違い夕方の電車はガラガラだった
帰宅ラッシュも過ぎていた為
座る事が出来た
千佳「…」
電車が走り始めて数分後
一人の男性が千佳の隣に腰掛けた
千佳「…!?」
周りはガラガラで座る場所はいくらでも
あったのに何故か千佳の隣に
隣に座った…
千佳「…っ」
亘「…」
千佳「先生!?」
亘「…」
恐る恐る、隣の男性の顔を確認すると
その人物はまさかの
亘だった
千佳「先生、学校は?」
亘「もう終わった、たまには電車で帰ろ
うと思って」
千佳「そうなんだ」
亘「…」
嬉しいはずなのに内心、少し複雑だった
亘との関係を続けるかやめるか
考えたかったのに…
千佳「…!!」
亘「こういうのも悪くないね…」
千佳「…んっ、先生…」
亘「…」
体を密着させ千佳の太ももに手を置くと
亘はその手を内側へゆっくり
伸ばしていった