痴漢電車
第13章 夜のデート
恭子「ねぇ聞いた?昨日の夜、出たんだ
って、幽霊が」
千佳「えっ、幽霊…」
恭子「昨日、忘れ物を取りに来た生徒が
職員室の前を通った時、聞こえたんだっ
て、男女の声が」
千佳「そっ、そうなんだ…」
コンビニで替えの下着を買い顔も洗った
昨晩、学校に泊まった事が
バレる事はなかった
だけど…
女子①「ねぇ聞いた?当直室に出るって
男女の霊」
女子②「聞いた聞いた」
千佳「…」
当直室での情事、声を聞かれてたようで
学校中に新たな幽霊の噂が
流れ始めていた
女子②「立場上結ばれず無念の自殺をし
た教師と生徒の霊でしょう?」
女子③「教師との恋愛なんて今時珍しく
ないのにね」
女子①「本当だよ」
千佳「…」
その噂は一日で学校中に一気に広まった
だけどすぐに別の噂が流れ始め
当直室に出る幽霊の噂は
忘れ去られた