痴漢電車
第2章 痴漢の正体
千佳「う、自惚れないでよ、誰が…」
痴漢男「じゃあどうして」
千佳「…」
痴漢男「どうしてこの電車に乗ったの?
昨日みたいに一本早いのに乗れば良かっ
たのに」
千佳「それは…寝坊したから仕方なく…
この電車に乗らないと遅刻しちゃうから
怖かったけど…」
痴漢男「だけど不思議だよね」
千佳「何…」
痴漢男「電車は5両以上あるのに何故か
君はこの車両に乗った、痴漢に遭った時
と同じ車両に…」
千佳「それは…っ…」
痴漢男「しかもあの時と同じ場所にいる
これって単なる偶然かな?」
千佳「…」
何も言い返せなかった
この時間に乗ったのは寝坊したから
だけど男が言うように車両や乗る場所は
変えれたはず
変えなかったのは本当は求めていたから
痴漢を、この男が来るのを
無意識の内に…
痴漢男「もしかして図星だった?」
千佳「っ…」
認めたくはないが…