痴漢電車
第15章 それぞれの道
亘「どうぞ」
千佳「お邪魔します…」
亘の運転する車で亘の家に向かった千佳
こうして家にお邪魔するのも
二人っきりになるのも
久しぶりで…
千佳「先生」
亘「珍しく積極的だね」
千佳「…だって」
亘「…」
部屋に入るなり亘に強く抱きついた千佳
朝の電車では女子生徒がいるし
学校は周りの目がある
だから…
千佳「だって久しぶりなんだもん…」
亘「そうだったね、ごめん…」
千佳「その分、今日はいっぱい甘えるか
ら、いいよね」
亘「いいよ、そのつもりで今日誘ったん
だから」
千佳「(笑)」
亘「…」
笑顔の千佳とは対照的に少し辛そうな亘
何か言いたそうだったが言えない
そんな雰囲気だった
亘「…」
千佳「先生?」
亘「お風呂、一緒に入ろうか」
千佳「お風呂!?あっ、ぅんっ…」
亘「…」