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痴漢電車

第15章 それぞれの道



亘「家まで送るよ」

千佳「結構です、一人で帰れますから…
だから…」

亘「千佳…」

千佳「さよなら、月島先生」

亘「さよなら…」

千佳「…」


呆気ない終わり方だった
もっと泣いたり取り乱すかと思った
だけど意外に冷静に別れを受け入れる事
が出来た


千佳「…」


涙の一つも出なかった
だけど家に着き中に入った途端
緊張の糸が切れたように泣いてしまった
日付が変わる頃まで
ずっと…


千佳「…ぅうう」


目が覚めた時には両目は赤く腫れ上がり
夜通し泣いたのがバレバレだった
色々あったし千佳はその日
学校を休んだ


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