痴漢電車
第15章 それぞれの道
千佳「…」
♪~(インターホンが鳴る音)
千佳「いませんよ…」
♪~(インターホンが鳴る音)
千佳「いませんって…」
昼頃、誰かが訪ねて来た
出る気にならず居留守を使ったが
相手は諦める事なく何度もインターホン
を鳴らし続けた
恭子「千佳、千佳!?」
千佳「…恭子」
訪ねて来たのはセールスや勧誘ではなく
学校にいるはずの恭子だった
だけど何故…
恭子「千佳、お~い」
千佳「はいはい、今出ますよ」
居留守を使ってるのは完全にバレてるし
このままでは近所迷惑になる
根負けした千佳は
出る事に…
千佳「…」
恭子「やっぱりいた」
千佳「大きい声出して近所迷惑でしょう
少しは…」
恭子「居留守使う方が悪い」
千佳「…」
恭子「ちょっと上がってもいい?」
千佳「えっ…」
恭子「話したい事があるの」
千佳「…」