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痴漢電車

第15章 それぞれの道



恭子「本当に大丈夫?」

千佳「失恋でいつまでも学校休むわけに
いかないからね…」

恭子「そうだね、わかった」

千佳「…」


翌日、千佳はいつも通り学校に行く事に
正直まだ亘と会うのは不安だし
出来れば会いたくない
だけど…


恭子「じゃあ行こうか」

千佳「うんっ…」


このまま逃げ続けるわけにはいかないし
隣には恭子がいる、いてくれる
だから大丈夫だった


恭子「おはよう、おはよう」

千佳「…」

尚輝「千佳、おはよう」

千佳「町田君…」

尚輝「…」

恭子「私、先行ってるね」

千佳「ごめんね、ありがとう…」

恭子「ううん」

尚輝「…」


何かを察したのか席を外してくれた恭子
尚輝には告白の返事をしていない
お互いの為にもきちんと
しなければ…


千佳「今、時間ある?」

尚輝「あるよ」

千佳「告白の返事、聞いてくれる?」

尚輝「わかった、聞くよ」

千佳「…」


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