痴漢電車
第15章 それぞれの道
千佳「教師と生徒だし、彼女もいるけど
もしかしたら私を選んでくれるんじゃな
いかって思ってた…」
恭子「…」
千佳「でもやっぱり…やっぱりダメで…
別れてくれって言われちゃった…」
恭子「…そっか…」
千佳「…」
恭子「千佳、泣いていいんだよ」
千佳「恭子…」
恭子「溜め込まずに全部吐き出さなきゃ
私なら一晩中、付き合うから」
千佳「…っう…恭子…」
恭子「…」
千佳「恭子、ありがとう…っ…」
恭子「ぅんっ…」
千佳「…」
昨夜、涙が枯れるほど泣きはらしたのに
千佳の目からは止めどなく涙が
溢れ続けていた
恭子「大丈夫、大丈夫だから…」
千佳「…ぅんっ」
恭子「…」
言葉通り恭子は朝まで付き合ってくれた
最後の方は泣き疲れ寝てしまったが
恭子は千佳の側にずっと
居続けてくれた