
痴漢電車
第16章 痴漢の末路
教師「榊先生、ちょっといいですか」
芳恵「わかった、今行く」
千佳「…」
芳恵「生徒達には私から話すから絶対に
口外しないでね」
千佳「…わかってます…」
芳恵「お願いね」
千佳「…」
学校も混乱していて
これ以上、話しは出来なかった
亘に会えず仕方なく帰る事にした千佳
その帰り道、千佳は電車に揺られながら
色々と思い出し考えていた
これまでの事を…
千佳「…」
亘と関係を持つようになったのはあの日
痴漢された事から始まった
毎日のように…
千佳「…あれっ、でもなんで…」
思い返してみるといくつか疑問があった
亘は普段、車で通勤しているのに
何故、電車に乗るのか
そして何故、いつも途中で降りるのか
もしかしたら何か目的が
まさか亘は…
千佳「まさか…ううん、ない…そんな事
そんな事、あるわけない…」
自分以外の人にも痴漢をしていたのでは
それもたまにではなく常習的に
自分と別れた後に
誰かを…
千佳「…っ」
