痴漢電車
第16章 痴漢の末路
芳恵「あぁもう面倒くさい…」
千佳「榊先生…」
芳恵「この話はもうこれで終わり、以上
わかったわね」
千佳「…」
話しを切り上げると
芳恵はその場から去って行った
もうすぐ授業が始まる、教室に戻らない
といけない
だけど…
芳恵「あっ、お化粧直さなきゃ」
千佳「…」
千佳は教室には戻らず芳恵の後を追った
足音を立てず気づかれないよう
ゆっくりと慎重に…
千佳「…」
自分が何をしてるのか
何をしようとしてるのかわからない
だけど一つだけわかる事がある、それは
前にいる芳恵
彼女に対する怒りだけだった
千佳「…」
恭子「千佳、何やってるの?」
千佳「恭子…」
恭子「授業始まるから早く戻ろう」
千佳「あ、ぅんっ…」
恭子「榊先生と一緒にいたみたいだけど
何話してたの?」
千佳「…月島先生の事…」
恭子「もうまだ気にしてるの?噂は噂だ
し、みんな好き勝手言ってるだけだから
気にする事ないって」
千佳「違う、そうじゃないの…」
恭子「千佳?」
千佳「恭子、あのね…」
恭子「?」