テキストサイズ

痴漢電車

第17章 番外編 町田百合



男子「じゃあ尚輝、また明日」

尚輝「おう、またな」


その日は友達とカラオケで盛り上がって
少し帰るのが遅くなってしまった
遅くなるのはいつもの事

だから家に連絡しなかった


尚輝「…ただいま」

母「尚輝!!」

尚輝「なっ、母さん…」

母「尚輝」


だけどその日に限って母が玄関前にいた
遊びほうけて怒られると思ったが
母から告げられたのは
まさかの…


母「百合、百合から連絡きてない?」

尚輝「姉貴?別にないけど」


姉、百合の事だった


尚輝「何、どうかしたの?」

母「まだ帰って来てないの…電話しても
繋がらないし大学はもう出たって言うし
何かあったんじゃ…」

尚輝「友達と遊んでるだけだよ、話しに
夢中で電話に気づかないって事もあるし
気にし過ぎだって」

母「そうだといいんだけど…」

尚輝「…」


帰りが遅いのは単に友達と遊んでるから
繋がらないのは気づいてないだけ
だけどいくら待っても
連絡はなく…


♪~(電話が鳴る音)


母「もしもし、町田ですけど」

尚輝「…」


行方がわかったのは翌日の事だった


ストーリーメニュー

TOPTOPへ