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痴漢電車

第17章 番外編 町田百合



母「えっ、嘘…何かの間違いですよね…
そんな信じられません…そんな…」

尚輝「母さん?」

母「…わかりました…すぐに行きます…
いえ、一人で大丈夫です…」

尚輝「母さん…」

母「…」


電話を終えると母はその場に座り込み
体を震わせながら深呼吸すると
電話の内容を尚輝に
教えてくれた


母「…尚輝…あのね…」

尚輝「何」

母「今、警察から連絡があって…」

尚輝「警察!?もしかして姉貴、事件に
巻き込まれたとか?」

母「…尚輝…」

尚輝「姉貴は、姉貴は無事なんだろう?
どこの病院に行けばいい?」

母「…」

尚輝「その前に父さんにも連絡しなきゃ
父さん、ずっと心配してたし」

母「病院じゃないの…」

尚輝「そっか、軽傷で済んだから病院に
行くまでもなかったんだ、なんだそっか
心配して損した」

母「…警察に来てくれって…」

尚輝「えっ」

母「…遺体の確認に…警察まで…っ」

尚輝「嘘だろう…」

母「…」

尚輝「なぁ、嘘だって言ってくれよ!?
遺体の確認って、なんで…」

母「…ぅうう」

尚輝「…」


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