痴漢電車
第17章 番外編 町田百合
恭子「町田君だって本当は」
尚輝「…もういい…」
恭子「町田君」
尚輝「もういいって言ってるだろう!!
もう、やめろ…」
恭子「…」
尚輝「二度と俺に話しかけるな…」
恭子「…」
尚輝「胸くそ悪い…」
恭子「…」
恭子に罵声を浴びせ屋上を飛び出た尚輝
彼女、恭子だけはわかってくれる
そう思っていたのに…
尚輝「何が気づかなかっただ、何が力に
なれなかっただよ、俺は、俺は…」
自分は気づいていた、力にもなっていた
だけど止める事が出来なかった
彼女も姉貴も…
尚輝「俺は一生懸命支えてた、話しだっ
てちゃんと聞いて、ちゃんと…」
尚輝は自分なりに姉の事を支えていた
だけど思い返してみると
実はあの時…
尚輝「…!?」