痴漢電車
第1章 悪夢の始まり
千佳「寺田です」
亘「入れ」
千佳「失礼します」
放課後、生徒指導室へ一人向かった千佳
女子生徒達の憧れの月島先生と
二人っきりなんて…
亘「呼び出して悪かったな、まあ座れ、
今お茶入れるから」
千佳「ありがとうございます…」
緊張で息が詰まりそうだった
千佳「…」
亘「古文の授業中、寝てただろう」
千佳「すいません…ちょっと色々あって
以後、気をつけますから…」
亘「寺田、俺じゃ頼りないかもしれない
けど悩みがあるなら遠慮なく話してくれ
よ、相談に乗るから」
千佳「ありがとうございます、でも本当
大丈夫ですから」
亘「そうか」
千佳「はい、お茶頂きますね」
亘「…」
千佳「…」
言えない、言えるわけがない
だって月島先生は…
亘「あ、お茶出した事、みんなには内緒
だからな」
千佳「はいっ(笑)」
千佳が初めて好きになった人だから…
千佳「…」