痴漢電車
第8章 未必の故意
係員「ありがとうございました、お出口
はこちらです」
千佳「…」
頭の中が混乱していて何も考えられず
何もする気になれず一度は
出口へ向かった
だけど…
係員「お出口はこちらです」
千佳「…」
帰らず何故か来た道を戻って行った
千佳「…」
店員「いらっしゃいませ」
途中、売店でキャラものの帽子を購入し
目深に被ると園内を歩き回った
理由はもちろん…
芳恵「巨大迷路だって、楽しそう」
亘「…」
芳恵「ねぇ、入ってみよう」
亘「そうだね…」
千佳「…」
亘を探す為だった
デート中で話すのは難しいが
尚輝が言った事、真相を確かめたかった
二人の間に何があったのか亘の口から
ちゃんと聞きたかった
事の真相を…
千佳「…」