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「そうはさせん。ふたりの美しい友情をこれ以上汚させはしないぞ」

ドリムバンは再び炎を吸収して燃える拳で渾身のパンチをゼツボウに叩き込む。

「ディメンションソード」

ついにドリムバンは必殺の光の剣を出現させた。ゴーグルに目が光り、ゼツボウを睨む。

「行くぞ～」

爆発や炎や雷がドリムバンを襲うが、ものともせずに光の剣でゼツボウに斬りつける。

「ダイナミックイリュージョン」

ついに必殺技を繰り出すドリムバン。何人もに分身してゼツボウに剣技をくらわせ、最後に本物のドリムバンが光の剣でゼツボウを一刀両断する。

バクモンスターの消滅により楓に植えつけられた悪夢空間も消滅した。
悪夢空間から脱出してきたドリムバンはしばらくぶりに空を見た。青く美しい空だ。

「ありがとう」

楓はドリムバンの勇姿を見て微笑んだ。ドリムバンは変身を解除して楓に微笑みを返してサムズアップを贈った。

空は楓の笑顔を見て本当によかったと思った。悲しみに暮れた少女が光を取り戻すことができたのだ。そしてこの笑顔に誓った。人間の悲しみにつけ込む卑劣なバクを許さないと。

「見事な戦いだったわね。悪夢特捜ドリムバンの誕生ね」
玲子がやってきてドリムバンの戦いを褒めてくれた。

「初めてなのにナイスだったわ。あたしの好きポイントもアップしたわよ」
沙織が空にとびきりの笑顔を贈る。

「だ、だから、そんな下心はないんだってば」

沙織のチャーミングな笑顔から照れて逃げる空。

「なによ～、こんな可愛い女のコの好きポイントがアップしたっていうのに～」
と沙織は膨れ面になる。

「楓ちゃんみたいなコがいいのかな？」
と玲子が悪戯っぽく笑ってツッコむ。

「えっ、そうなんだ。空ってば幼い女のコが好きなんだ」
と沙織も悪戯っぽく笑うので空は真っ赤になる。

「だから～、オレはロリコンじゃないぞ～」

真っ赤になって力一杯叫ぶ空に沙織も玲子も大爆笑になった。

こうして風森空は悪夢特捜ドリムバンとなり、その活躍で悲しみの少女は救われた。
だが、バクは人間の心の傷につけ込んでバクモンスターを送り込み、悪夢が支配する暗黒の世界を創り出そうとしている。

戦いは始まったばかりだ。悪夢を叩きつぶせ、風森空、夢現せよ、悪夢特捜ドリムバン。