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こじらせた初恋

第8章 君と僕にあるもの

二宮 side







帰りは車で送ってくれた。



駅まででいいと言ったのに、相葉さんが家の方まで送ってくれた。



家の近くで停めてくれて降りようとした。



その瞬間、左手を掴まれてこちらを向かされた。



その勢いで体を引き寄せられる。



キスされるっ!






雅「!」



相葉さんが驚いて目を見開いていた。



そうだろう。



口に当たってるのは唇なんかじゃない。



俺はとっさに相葉さんの口を手で抑えたんだ。




雅「…」



ニ「…相葉さん」



声をかけても何の反応もない。



雅「…」



ニ「…ここまで、ね」



ニヤリと笑ってやると、相葉さんは固まっていた。



そっと車を降りて、相葉さんを見やるも、そのままの形で固まっていた。





ありがとう。



思ったより楽しかったよ。



そんな気持ちを念で送った。



きっと届いてるはず…













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