テキストサイズ

忘れられない人

第6章 可愛すぎる女の子

目がクリクリしてて、小柄で色白で…




思わず守ってあげたくなるような女の子だった。




透夜のことバカにして悪かったな…




本当に可愛い…




本当は話しかけたかったけど、突然声をかけたらびっくりさせちゃうと思うから、また日を改めて話しかけようと思った。





次の日、透夜に会った時に、



『100円ショップでバイトしてる女の子、メチャメチャ可愛かった」



と話しかけると…



「だよなー。俺もあまりの可愛さにガン見しちゃったよ…。あんなに可愛い子がこの建物の中にいるなんて、夢みたいだ…。俺らと同じフロアにいる人で、あの女の子を狙ってる人いっぱいいるから、いつか誰かのものになっちゃう日が来るのかな…」


透夜が悲しそうな顔で話した。



「狙ってる人いるのか?」



「いーっぱいいるよ!俺が知ってるだけでも10人はいる」



マジか…



まぁ…あれだけ可愛いと、自分の彼女になってほしいって思うよな…







…俺もその中のひとりだ…




俺には10年近く付き合ってる彼女がいるけど、最近、マンネリ気味だし、そろそろ別れたいって思ってた。


そんな時にあんなに可愛い子を見つけちゃったから、日に日に自分のものにしたい、独占したいって思うようになってしまった…。







見てるだけじゃ何の進展もないから、可愛い女の子を初めて見に行ってから1週間くらい経った頃、思いきって声をかけた。



「こんにちは」


ニコッと笑顔であいさつすると…



最初は戸惑った表情を見せていたけど、



『こんにちはっ!』



すぐに可愛い笑顔で返してくれた。



近くで見ると、ますます可愛いっ!!!



ドキドキがさらに激しくなったけど、年上の余裕を見せようと思って、冷静を心がけた。




「専門学生?」



『はい…調理の専門学校に通ってます』




こんなに小さな体で包丁持ってがんばってるんだ…




その姿を想像して愛おしく思った。




そこから俺は、名前、年齢、住んでる場所、出身の高校、好きな食べ物、趣味や特技などなど…
いろいろ聞いてみた。


俺の話もしながらだったから、会話が途切れることなくおしゃべりしてた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ