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忘れられない人

第6章 可愛すぎる女の子

もっと話をしていたかったけど、休憩時間の終わりが近づいてきたから、しほちゃんに手を振って別れて自分のお店に戻ってきた。



間近で見たら、さらに可愛かった…


ホントにメチャメチャ可愛くて、華奢で守ってあげたくなった…



俺の彼女になってほしいな…



でも……


俺には10年近く付き合ってる彼女がいる。



仲は悪くないけど、長い間一緒にいるせいか、最近、マンネリ気味で、デートもほとんどしないし、エッチも前回したのが思い出せないくらいだ…




しほちゃんにはじめて声をかけた日から、毎回休憩時間になると、しほちゃんのお店に足を運んで、いろいろな話をしてた。


12月になり、クリスマスの話題になった時、気になってたことを聞いてみた。



「もうすぐクリスマスだけど、しほちゃんは彼氏とデート?」



『私、彼氏いないので、友達とクリスマスパーティーすると思います…』


少し困った顔をして答えた。



「えっ…?しほちゃん彼氏いないの?こんなに可愛いのに放っておくなんて、周りの男の子たちは何してるんだよー。」


そう言い終わると、しほちゃんの顔が赤くなった。



『そんなふうに言ってもらえて、お世辞でも嬉しいですっ…!!!』


いやいや…お世辞じゃなくて、本音なんだけどね…?



「クリスマスまでには彼氏きっとできるから大丈夫!」


なんて言ったけど…



本当は、彼氏できてほしくないな…



俺が彼氏になりたい…



誰にも渡したくない…



言葉とは裏腹に、しほちゃんに彼氏ができないでと願っている自分がいる…


最低だな…俺は…






しほちゃんと出会って、数ヶ月が経った頃、しほちゃんのバイト先に行っても、会うことがなくなってしまった…。


辞めちゃったのかな…と思い、お店の人に聞いたら、辞めてないとのこと。



今まで毎回会えてたのに、なんで急に会えなくなったんだろう…?



もしかして…



避けられてる…?




会えないのは偶然だと思いたかったけど、全然会えなくなったから、避けられてるのが確信へと変わっていった…。

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