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忘れられない人

第6章 可愛すぎる女の子

『私は翔のそういう真面目なところが好きなの。浮気、一度もしたことなかったもんね…。自慢の彼氏だったよ…。もう会うことはないかもしれないけど、連絡先は残しといていいかな…?私の最後のわがまま…』



泣き笑いをしている鈴華は、とても痛々しかった…。こんな表情をさせてるのは俺なんだ…。じわじわと罪悪感が押し寄せてくる。



「鈴華と付き合うようになってから、毎日本当に楽しかった。つらい思い出なんてひとつもないくらいだよ。俺も連絡先消さないで残しておくつもりだから、鈴華もそのままでいいよ。」



そう言い終わると、鈴華の表情が少し明るくなった。



『ありがとう…。好きな女の子に気持ちをちゃんと伝えてね…?』



鈴華は心が綺麗な女の子だ…。



俺、最低なことしたのに、俺の幸せを願ってくれるなんて…。








その後、鈴華と最後の夕ごはんを食べた後、キレイな夜景が見える場所をドライブして、別れた…。



鈴華を降ろした後、頭を冷やそうと思い、海の近くの駐車場で車を停めた。その時、未読のLINEがあることに気づいた。



受信先は…



しほちゃんだ…




内容を読む前から、心臓がバクバクしてた…



俺と顔を合わせたくないから、バイトを辞めますとかいう内容なんじゃないか…


マイナスな考えしか思い浮かばなかった。




意を決してLINEを見ると…







そこには、目を疑う言葉が書いてあった…








しほちゃんが俺のことを好き…?





ずっと好きだった…?






これは現実なのか?もしかして夢を見てるんじゃ…




信じられない俺は、しばらくLINEを眺めながら呆然としていた…






でも、ようやく落ち着いてLINEの内容を整理することができ、しほちゃんに返信することにした。






〜翔さん side〜 END.......




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