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忘れられない人

第3章 新たな恋

舷都くんと約束した土曜日の朝、いつもよりもメイクに力を入れた。


初めてのデートだから、かわいいって思われたい…。普段、学校に行く時にはしないマスカラやアイシャドー、アイラインを引いて、いつもとはちょっと違うわたしになった。


派手すぎるかな…

似合わないって思われちゃうかな…


メイクをしてから不安になっちゃった…


髪型も学校にはしていかないような、セミロングの髪をゆるくコテで巻いてふわっとさせた。


どんな反応してくれるかな…???


楽しみ半分、不安な気持ち半分のまま、待ち合わせ場所に向かった。



今日の待ち合わせ場所は、舷都くんの住んでいるところの最寄りの駅。



電車に揺られながら、今日のことを考えてた。


今日の予定は、ラブストーリーの映画を観に行って、お昼ごはんを食べて、ショッピングモールでぶらぶら…


映画はわたしがずっと観たかったものを言ったらOKしてくれた。


ラブストーリーの映画って大好き♡♡♡キュンキュンするもん♪




約束の時間よりも10分くらい前に駅に着いた。


舷都くんの車を見るのはじめてだから、どんな車なのか興味津々だった。


ピロン♪


舷都くんからLINEが届いた。


「しほちゃんの近くまで来たんだけど、俺の車わかる?」


ん???近くにいるの???


どこだろう…???



周りをキョロキョロすると、舷都くんらしき人が乗ってる車を発見!!!


『舷都くんと思われる人が乗った車を見つけたから、今からそっちに向かうねー』


「了解。気をつけてねー」


小走りして車に向かった。


近くまで来て、もう一度確認すると…


やっぱり合ってた…
よかったぁ…



舷都くんがジェスチャーで、


「助手席に乗って」

ってやってたから、助手席のドアを開けて車に乗った。


『おはよー』


「…おはよう…」


舷都くんの態度がいつもよりも冷たく感じたから、少し不安になってきた…。。。


いつもよりもメイクとか髪型とかがんばっちゃったから、裏目に出て引かれたのかな…(涙)

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