うちの社長が酷すぎる!
第9章 波乱
「おはようございます、杜山さん」
杜山さんに声をかけると、「あ……」と頼りなさそうな声が聞こえた。
「……杜山さん?」
椅子に座りながら話しかけると、杜山さんは
ふい、と顔を背けた。
……イライラが、最大値に達した。
「……なんなんですか?」
「…え…?」
杜山さんはやっとこっちを向いた。
でもそんなの関係ない。
「…なんなんですか、って……!」
「あ……」
オフィスが静かになり、みんなの視線がわたしに注目してるのがわかる。
「…言いたいことがあるなら、言えばいいじゃないですか!」
大声で言う。
そのまま、わたしは荷物も置いたままでオフィスから逃げるように走った。