テキストサイズ

うちの社長が酷すぎる!

第1章 突然の転勤

「ごめんなさい、遅くなったー……」

リビングと思わしき扉を開けて、髪を置いてあったタオルで拭きながら声をかける。

ソファに寝転がるヒカルさんと、台所に立つ海叶。
「おかえり〜!用意したTシャツどうだった?」
「うーん……まぁ大きいけど着れるよ!ありがとう」
用意された着替えは(なぜか)女物の下着と大きいTシャツ。

「ズボン履かないのは新感覚だけど…」
「ん〜…でもサイズが無くて」
海叶が申し訳なさそうにまゆを下げた。
でもここまでしてもらって文句を言えるはずもなく。
「ううん、ありがと!」
そう言って微笑むと、海叶はホッとしたように笑った。

「じゃあ俺入ってくるわ」
そう言ってヒカルさんが洗面所に消えていった。

「……ねぇ橘」
「ん?」
いつのまにか背後に立っていた海叶に話しかけられる。

「2人っきりだね!」
「……ん?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ