うちの社長が酷すぎる!
第3章 初めての。
結局その日は、私はそのまま家に帰った。
杜山さんからの置き手紙に『疲れただろうから、早退にしといたよ』という親切な言葉に甘えて、家に着く。
「………」
無言で鍵を開けて部屋に入ると、なんだか無性に疲れた気がして倒れ込む。
「あぁあ……眠い…」
届いたベッドやら家具やらを並べるため起き上がり、ヒイヒイ言いながら1人で運ぶ。
大きいものは運び込んで貰ってたけど、細かな雑貨は自分でやりたかった。
日も落ちて暗くなる中、私は部屋完成のために歩き回っていた。