シロタさんとクロノさん
第1章 白と黒の来訪者
でも事情を知ってるから、知り合いなんですよね?
「あ、もしかして疑ってる?」
「えっ…い、いえ…」
私は二人から目をそらしました。
「まあ、疑われても仕方ないよね。オレたちがかのんちゃんのお母さんと知り合いだという証拠は何もないし…」
「知り合いに見せかけた強盗かもしれんしな」
「えっ…」
私はどうしたらいいかわからなくなってしまいました。
クロノさんは怖いけど、でもシロタさんが嘘をついてる風には見えないし…。
「あ、そうだ。母の携帯に電話してみます」
「…繋がるかな?」
シロタさんの言葉にドキッとしました。
なぜなら母はアメリカのある施設の研究員で、仕事中は携帯電話の持ち込みもできず忙しい人なのです。
だから連絡はいつも母からで…。
「…」
電話をかけますが、すぐに『留守番電話サービスに接続します』となってしまいました。
「仕事中みたいだね」
母の事情を知ってるということは、やはり母の知り合いなんでしょうか?
でも、母の知り合いだとしても彼らは男性です。男性と一緒に住むなんて…母がそんなこと許すはずがありません。
「あ~暑いな、これじゃあバテてしまいそうだ」
大変、クロノさんが気分悪そうです。
「あの、とりあえず…中に入ってください」
「…いいの?」
私は頷きました。
仕方ありません。早朝と言っても気温は高いし、倒られても困るし…。
「かのんちゃん、ありがとう」
シロタさんは私に向かって微笑みました。
「い、いえっ…」
シロタさんの優しい眼差しにまたもドキッとしてしまい、私は動揺しました。
「邪魔する」
クロノさんは靴を脱いで勝手にスタスタと廊下を歩いていきました。
「図々しくてごめんね」
「い、いえっ…」
「でも悪いやつじゃないから安心して」
「…」
そうなのかもしれませんが、ああいう何を考えてるのかわからないタイプは苦手です。
というか、シロタさんだってまだいい人だとは限らないのだけれど…。
「あ、もしかして疑ってる?」
「えっ…い、いえ…」
私は二人から目をそらしました。
「まあ、疑われても仕方ないよね。オレたちがかのんちゃんのお母さんと知り合いだという証拠は何もないし…」
「知り合いに見せかけた強盗かもしれんしな」
「えっ…」
私はどうしたらいいかわからなくなってしまいました。
クロノさんは怖いけど、でもシロタさんが嘘をついてる風には見えないし…。
「あ、そうだ。母の携帯に電話してみます」
「…繋がるかな?」
シロタさんの言葉にドキッとしました。
なぜなら母はアメリカのある施設の研究員で、仕事中は携帯電話の持ち込みもできず忙しい人なのです。
だから連絡はいつも母からで…。
「…」
電話をかけますが、すぐに『留守番電話サービスに接続します』となってしまいました。
「仕事中みたいだね」
母の事情を知ってるということは、やはり母の知り合いなんでしょうか?
でも、母の知り合いだとしても彼らは男性です。男性と一緒に住むなんて…母がそんなこと許すはずがありません。
「あ~暑いな、これじゃあバテてしまいそうだ」
大変、クロノさんが気分悪そうです。
「あの、とりあえず…中に入ってください」
「…いいの?」
私は頷きました。
仕方ありません。早朝と言っても気温は高いし、倒られても困るし…。
「かのんちゃん、ありがとう」
シロタさんは私に向かって微笑みました。
「い、いえっ…」
シロタさんの優しい眼差しにまたもドキッとしてしまい、私は動揺しました。
「邪魔する」
クロノさんは靴を脱いで勝手にスタスタと廊下を歩いていきました。
「図々しくてごめんね」
「い、いえっ…」
「でも悪いやつじゃないから安心して」
「…」
そうなのかもしれませんが、ああいう何を考えてるのかわからないタイプは苦手です。
というか、シロタさんだってまだいい人だとは限らないのだけれど…。