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私たちはテーブルを囲んで座りました。
自分の家なのにシロタさんとクロノさんがいるからか、自分の家じゃないみたいです。

「いただきます」

クロノさんは黙々と食べ始めました。
シロタさんはおかずを分けてくれたり、お茶を入れたりしてくれました。

私は恐る恐る味噌汁を口に運んでみました。

「味噌汁にね、大根と茄子を入れてみたんだけど、どうかな？」

「…」

「あれ、まずかった？」

「…い…です」

「ん？」

「…っ…」

私はまた泣いてしまいました。

「もう、かのんちゃんは泣き虫だなぁ」

「だって…」

シロタさんが困った顔をして、私の頭にポンと手を置きました。

「そういう時はおいしい～って笑うんだよ」

「…はいっ…」

なぜだかシロタさんが作ってくれた味噌汁は、毎日おばあちゃんが作ってくれた味噌汁と同じ味でした。

愛情たっぷりの味噌汁です。

「そうだ。お米がないから買わなきゃね。あと野菜や肉も」

「あ…そうですね。一人になってからはあまり買ってないので」

「じゃあ、今日みんなでスーパーに行こう」

「はい……えっ？」

今普通に返事してしまいましたが、まだ一緒に住むと決まったわけでは…。

「あ、お金は心配しなくていいからね。当分暮らしていける金額は涼子さんから貰ったから」

そう言うと、シロタさんはわざわざ銀行のカードを見せてくれました。

「あ…えっと、そうじゃなくて…一緒に住むのは…」

男の人と暮らすなんて、恥ずかしくて無理です！

「…あ、そっちの心配？ 大丈夫、安心して。かのんちゃんは涼子さんの大事な娘さんだから心配しなくていいよ」

「えっ…」

そっちって、なんの心配のことですか？

「オレたちのことは家政婦ロボットだと思っていいから」

「！？」

「これからよろしくね」

「……」

仕方ありません。
母と連絡が取れたらちゃんと説明してもらって、お二人には帰ってもらうように言ってもらおう…。