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幸せの欠片 *超* 番外編

第4章 奇妙な同居生活



かずはこの日から、毎日会社にも着いてくるようになった

常に傍にいるのは嬉しい反面、やっぱり仕事がやりにくいから

暗に “来ないで欲しい“ と1度かずに言ったけれど

その時のかずの酷くしょぼんとした顔と、今にも決壊しそうに潤んだ瞳にそれはすぐに撤回した

何度も言ってるけれど、かずのそんな顔は見たくない

例えそれがかずの策略だろうと関係ないんだ


それに不思議なもので、かずに見られていると思えば仕事にも多少なりとも力が入る

おかげでかずが張り付くようになってからの俺は仕事の効率が上がったのも事実だった

だってさ

やっぱりカッコ悪い処はあまり見せたくないじゃないか


一緒に家を出て、一緒に家に帰る

仕事中は、傍にいたり社内をうろうろしたりと気ままに過ごし

時には社内の人間を揶揄って遊んでいる

“見えてる“ 俺からしたらそれはかなり奇妙な光景で

だけど、かずのコドモみたいな楽しそうな笑顔を見ているのは

現実にはいないのだと思うと少し胸が苦しくもあった

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