幸せの欠片 *超* 番外編
第6章 奇跡って信じる?
一体何が起きてると言うのだろう
だってここに
今、俺に触れてるかずは紛れもない “ヒト“ で
体温もあって、呼吸だって感じられて
「…これ、俺が貰っていいんでしょ?」
「……」
頭が混乱して、言葉が出てこない
信じられない状況に、思考が付いていかない
「…かず?」
「ん?」
「…どうして?」
「何が?」
何が、なんて俺の方が聞きたい
「生きて、る…?」
「うん」
「なんで…」
にっこりとかずが笑った
「んー、まぁそれは色々と?」
ー…奇跡って事にしといてよ
捜していた欠片が今
本当の幸せの形になった
End