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Everyday Love

第26章 Mine【白黄】





きっかけはテツの部屋に来ていたときのこと。小さな口論から。
でも何だかヒートアップしてしまって言いたくないことまで次々飛び出してしまって、終いには大喧嘩になっていた。
私は心のどこかで「行き詰まってしまった、予想していた自体が起きてしまった。」と感じてしまった。

「分かった。」

そう一言残し、私はテツの部屋から飛び出した。
後ろから何か言っている声が聞こえてきたけど聞こえないふりをした。
涙が止まらない。どうしてこうなってしまったのだろう。
やっぱり愛なんか簡単に信じちゃ駄目なんだ。
終わってしまったんだ。そう思ったら目から溢れ出るものを止められなかった。
けど、突然、後ろから抱きしめられた。
こんなことをする人、あいつ以外いないでしょう。

「離して。」
「嫌です。」
「離して…、お願いだから…」
「嫌です!」

大声にビクリと肩を震わせる。
そして私を無理やり振り向かせ視線を合わせる。

「こんなことで茉莉花さんとの関係を終わらせるなんて嫌です!絶対にそんなことさせたくありません!だって…茉莉花さんは俺が会ってきた人で1番大切な存在だからっ…」

言ってて恥ずかしくないの、私は恥ずかしすぎて涙が止まりもはんよ。
勢いよく私を抱きしめた。嗚咽を漏らす私。
そうね、私だってこんな素敵な関係を終わらせたくないわ。
もう後には引けないくらいテツに愛し、愛されていたことに気が付いた。
ねぇ、テツ。
私もテツが今まで出会ってきた人の中で1番大切な存在よ。




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