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たぬきのつぶやき

第11章 キモい男

よく朝の通勤電車で一緒になる男がいる。

この男はボクが下車するために席を立つと急いで飛んできてボクが座っていた席に座る。
一緒の電車に乗っている時は必ずボクが座っていた席に座るんだ。

そんなにボクの温もりを感じていたいのか。
男の座っていた席に座って温もりを感じるなんてなんてキモい男だろう。変態だ。

もしかしてモーホーか、もしかしてボクのことが好きなのか・・

やだやだ、絶対にやだ。怖いよ。

温もりだけではガマンできなくなって襲われちゃったら・・そん時は心火を燃やしてぶっ潰すまでだけど傷害罪にはなりたくないな。男だって男に襲われたり痴漢されたりしてやっつけたら正当防衛が認められるよね・・

キモいよ~、いやだよ~、怖いよ~   

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