*蜜恋*
第1章 *危険なアイツ*
『……クソ!……暑っちーな!
ったくバイトオフなら連絡ぐらい、
しろってんだよ!』
……俺は……
カラオケ店で働く谷川涼太。
20歳になったばかりの若僧だ。
特にまだやりたい事が見つからない俺は、
カラオケ店でバイトをして、
生活設計を建てていた。
……まあ……まだ20歳だし、
慌てて将来決めなくても良くね?
みたいな。笑っ
で、今日はそのバイト先が急に、
臨時休館にしやがってせっかく店まで来た所で、
俺の携帯に店から連絡が入った。
『すまんな!谷川!今日、臨時休館!』
『……は?……』
『でもお前嬉しいだろ?笑
休み欲しがってたじゃん!』
『てか今店着きましたけど?ー』
『あ、着いちゃった?ワリーワリー!
まあ、彼女とデートでも楽しめよ。
じゃ、また明日な!』
……ったく……
もっと早く言えよ!こんな猛暑日に、
出て来たのにww
……あーッ!……イラつく!
……俺は……
1人でムシャクシャしていた!