*蜜恋*
第2章 *別離*
それから俺は琴音との旅行の事を、
ずっと考えて居た。
琴音の為に最後に想い出ぐらい、
作ってあげるべきなのか?それとも、
このまま想い出を増やさ無い方が、
琴音が傷着かないんじゃ無いかって……
……どうしたらいいんだろう……
……でもどのみち琴音の事を……もう、
傷着ける事に変わりは無いんだけど。
……ほんとにごめんな琴音……
それからその日の夜に琴音から電話があった。
「……涼太……旅行の事考えてくれた?」
「……ああ……ずっと考えてるよ。」
「……涼太有難う……でも後1週間よ。
だから当日待ち合わせましょ?
涼太は絶対来てくれるって信じてるわ。」
「……琴音俺はもう……」
「……涼太お願いよ!……最後の、
想い出ぐらいくれてもいでしょう?
約束の日待ってるわね、涼太。」
琴音はそれだけ言うと電話を切ってしまった。