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胡桃のエッチな恋愛事情

第55章 椎名佳祐の帰国⑥

「藤岡製作所の社長さんではないですか?」


真二の肩がピクリと動いた。


「何のことだかさっぱり……」


真二はしらを切り通すが

あからさまに動揺している。


「年明け、新年の御挨拶に来られ
ましたよね?」


ここで真二は私の方を向いた。


私は枕元に置いてあるバッグから

名刺を取り出した。


「御挨拶が遅れました。本條専務の
秘書を努めさせて頂いております
佐伯胡桃と申します」

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